6つの質問であなたの地域愛を判定-。社会言語学者で、方言を使ったインターネットの出身地鑑定サービスなどで知られる東京女子大(東京都杉並区)の篠崎晃一教授が、新サービス「県人度判定」を公開した。これまでの出身地鑑定で集まったビッグデータを活用し、選択した地域への愛着を「県人度」として表す試み。篠崎教授は「直接の出身地だけでなくかつての勤務地など、いろいろな場所で挑戦してほしい」と話している。
篠崎教授はゼミに所属する学生らとともに平成25年に「出身地鑑定!! 方言チャート」をネットに公開。《翌日、家に不在の時、「明日、家におらん」と言うことがありますか?》など、方言に関する質問に答えていくと、出身エリアが特定されるというもの。SNS(会員制交流サイト)などで話題を呼び、これまでに延べ1000万人以上が利用したという。
今回の「県人度判定」では、方言チャートで蓄積した調査データを活用。各地域の方言を使用頻度ごとに3ランクに分け、6つの質問に答えることで地域への愛着度を5段階で評価する。質問に登場する方言の一部は、学生らが各地域の出身者へ聞き取り調査をして取り入れた。県人度の算出に当たっては数値解析学が専門の同大の荻田武史教授が協力している。
「現在でも使われている方言は、現代日本語の地域的バリエーションの一つで、これを掘り起こすことが目的」と篠崎教授。今後も集まったデータを随時、反映させていく予定で「地元を離れて都市部で生活している人たちに、アイデンティティーを再確認してもらい、地域の活性化につながれば」と話している。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース