2月6日に起きたトルコ・シリア大地震では5万人以上が犠牲になり、いまも大勢の人が避難生活を強いられている。
仙台市立北仙台小(青葉区、菅沢美香子校長)で6年生を教える多田智恵子先生の頭には、12年前の出来事がよみがえっていた。
当時、同市若林区の海のそばにあった荒浜小で、やはり6年の担任だった。東日本大震災の津波に襲われ、水に囲まれた校舎で、児童と凍える一夜を過ごした。家族を亡くした教え子もいる中、避難生活を支え、卒業式で送り出した。
2カ月後、校舎が使えなくなった荒浜小が間借りしていた別の小学校に、1通の感謝状が届いた。
その前の年の2010年、中…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル