【鹿児島】「振り鉄」ご一行様を全力でおもてなし――。肥薩おれんじ鉄道が運行する観光列車「おれんじ食堂」に向かって、線路脇から手を振って乗客を歓迎してきた人たちが20日、おれんじ食堂に招待された。3年前から「振り鉄」を続ける出水市内の母娘ら5人が車内で料理を楽しんでいると、社長からとびきりのプレゼントも届けられた。(城戸康秀)
招かれたのは出水市の会社員佐藤恵さん(47)と娘の友姫乃さん(10)のほか、振り鉄仲間の市職員ら3人。毎週日曜日、出水駅を出たおれんじ食堂が市街地を抜けた地点で、車窓に向かってオレンジ色のタオルや傘を振り、歓迎してきた顔ぶれだ。
友姫乃さんは毎回、両手に持ったオレンジ色のポンポンを振りながら列車と並走。「Welcome出水」と書いた手作りの横断幕を大人たちが掲げる。わずか十秒あまりのおもてなし。車窓越しに手を振り返してくれる乗客の姿が、佐藤さんたちの楽しみになった。
2018年2月から始めた歓迎は、水俣方面からきた列車が減速し始める出水駅の手前で続けていた。
それが昨年夏の豪雨後、おれん…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル