いじめを防ぐ出前授業を小中学校で20年以上続けるNPO法人の高橋真佐美代表理事(74)が、授業に参加した子どもたち2万人余のアンケートを本にまとめた。高橋さんには、心に刺さった言葉があった。
NPOは「市民共同学習プロジェクト子どもひろば」(東京都武蔵村山市)。寸劇を交え、いじめを犯罪や差別行為だと伝える。1997年に活動を始め、都内を中心に、水戸市や群馬県など都外にも出向き、これまでに700回ほどの授業を行ってきた。
書籍「いじめのリアル」に収録したのは、授業後、小中学生2万3500人に無記名で書いてもらったアンケートだ。子どもたちの「生の声」を重視し、一部の固有名詞を除いて原文のまま載せた。
いじめられたことが「ある」と答えた子の「そのときの気持ち」はこうだ。
「もう生きていく意味ねぇーと思った」
「理由がわからなかったからいつも自分を責めていた」
「苦しい。無になりたい。いたい。自分が火になったみたい」
いじめる側への恨みをつづる…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル