本田大次郎
北海道旭川市で2021年3月に凍死体で見つかった市立中学2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が、中1の時にいじめを受けていた問題で、今津寛介市長は13日、第三者委員会の最終報告が出た段階で、当時の学校や市教育委員会の責任の所在を調査・検討するよう、市教委に求めた。
この日の市総合教育会議で伝えた。今津市長は会議後、「当時の学校や市教委の対応を調査している最終報告の結果次第だが、退職者も何らかの責任を負うことができるか、など検討してほしい」と説明した。第三者委は最終報告を8月末には出すとしている。
市が来年4月の設置を目指しているいじめ対策専門部署についても報告があった。7月ごろまでに関係部局でつくる検討会議が組織のあり方の素案をつくる。有識者や市民、児童・生徒からも意見を聴き、12月には設置のための条例案を市議会に提案するという。教育委員からは「新しい組織が、いじめの迅速な問題解決につながることを期待する」などの意見が出た。(本田大次郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル