駅で愛敬を振りまくかわいい「動物駅長」たちが東北でも増えている。全国から会いにやってくる人も多く、観光資源に乏しい自治体やローカル線の名物として期待を集め、最近では訪日客にも人気だ。一方、いつかはやってくる「別れ」という動物ならではの課題もある。
10月12日、山形県川西町のJR米坂線・羽前小松駅で、迷い猫「しょこら」の駅長就任式が開かれた。
あいにくの大雨にもかかわらず、小さな駅舎は町民ら数十人が詰めかけ熱気むんむん。飼い主の細谷絵里子さん(38)に抱かれ、長い灰色の毛に包まれたしょこらが姿を見せた。駅を管理するNPO法人の理事長、江本一男さん(66)が「駅長に任命する」と辞令を読み上げると、しょこらは甲高い声で「ミャー」。手作りの制帽をかぶる姿に「かわいい!」と一斉にカメラが向けられた。
しょこらは春に保護され、駅で…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル