大阪府結核予防会大阪病院(同府寝屋川市)で10月、末期の肺がんで入院していた女性(70)に痛み止めのモルヒネを適正量の約10倍、過剰投与していたことが11日、同病院への取材で分かった。女性はその後死亡。同病院は同日午後、記者会見を開き「ご遺族に心労をかけ、おわび申し上げる」と謝罪した。大阪府警が業務上過失致死容疑を視野に死亡との因果関係などを慎重に調べている。
同病院によると、女性は入院中の10月26日朝、意識を失っているのを看護師が発見し、同日夜に死亡した。女性は機器でモルヒネの投与を受けており、病院が調べたところ、機器の投与量を調節するダイヤルが、適正量の約10倍に設定されていたことが判明した。看護師が機器を操作した際、誤って適正量を上回る設定にした可能性があるという。
一方、女性は10月上旬に余命1カ月未満の宣告を受けるほど病状が悪化していたといい、同病院は「すぐに体内のモルヒネを薄める措置を行っており、(女性の死亡は)肺がんが原因と考えている」と死亡との因果関係を否定している。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース