東京・吉祥寺駅北口前に26日、「くら寿司」「スシロー」という大手回転ずしチェーンが相次いでオープンした。ともに都市型店舗の出店攻勢を強めるなか、個性的な街として人気の吉祥寺に初進出を果たした。同業間での競争が激化しそうだ。
ビル4階に入るくら寿司は、感染対策も兼ねた最新設備の店舗だ。AIやICT(情報通信技術)の活用で入店から注文、会計まで従業員と接触せずに済ませられる。「お客様を待たせることなく、省力化もできる。技術の進歩で、賃料と人件費の高い都心の駅前に進出が可能になった」と広報担当の辻明宏さん。「住みやすい街としてイメージのよい吉祥寺に出店できたことは、くら寿司にとってもステータス」と話す。
スシローが出店したのは吉祥寺パルコの8階。開業40年を迎えた吉祥寺パルコの店舗リニューアルの一環で、営業担当は「ファミリー層に人気の店が入ることで、より幅広い客層の来店が期待できる」。開店初日の昼からにぎわった。
このほか北口側では、ハモニカ横丁に6月、カウンター席中心で低価格が売りの「立ち寿司横丁」ができてコロナ禍にあっても人気を集めている。(井上恵一朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル