樹齢1千年超とされ、杉の木としては愛知県下で随一の大きさを誇る国指定天然記念物「杉本の貞観(じょうかん)スギ」(愛知県豊田市)の枝が6日、伐採された。腐朽が進み、枝が周囲に落下する恐れがあったため、地元の要請を受け、文化庁が認めた。天然記念物としての価値は損なわれないという。
6日午前、豊田市杉本町の集落にある「神明神社」。道路に張り出した貞観杉の大きな枝3本が、作業員の手で切られていく。
同神社のご神木で、樹齢1千年以上と伝わる。市文化財課によると、高さは約45メートルで県内の杉として最大という。1944(昭和19)年に国から天然記念物に指定されたが、近年は幹の内側で腐朽が進んでいた。
2018年9月の台風では、長さ約10メートル、重さ約3トンの枝が道路に落ち、近くの民家の車庫を破損。市によると、台風などで枝が再び落下する可能性があったという。
市が昨春から伐採を検討し始…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル