さいたま市中央区の「さいたま赤十字病院」が、患者の入院時に精神保健福祉法違反の対応をしたとして、同市から文書で是正を求める行政指導を受けていたことが、12日分かった。病院は「大変重く受け止める」としている。
市によると、昨年4月上旬、患者に同法に抵触する対応をしているとの情報が寄せられ、市が12月下旬までに計4回、実地指導として立ち入り検査を実施し、資料確認などをした。その結果、患者本人の同意がない「医療保護入院」で、法が義務付ける精神保健指定医の診断やカルテへ記載がない事例の計2件があり、市は2月1日、人権侵害の恐れがあるとして文書で指導したという。
病院は改善計画を提出して是正に努めているというが、取材に、原因や背景について「現時点でコメントできない」としている。(岩堀滋)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル