「お水取り」と呼ばれる奈良の東大寺の修二会(しゅにえ)の本行(ほんぎょう)が3月1日から14日間、国宝の二月堂で行われている。人々が犯した罪を僧たちが悔い改める行で、音楽のような「声明(しょうみょう)」を唱えて祈る。1272回目を数える今年、声明が14年ぶりに寺外で特別公演される。修二会を「最高のショー」と表現する歌手のさだまさしさん(70)に魅力を聞いた。
東大寺とご縁を頂いたのは1980年です。昭和の大修理を終えた大仏殿で、落慶法要記念コンサートをしました。
「えっ、大仏殿でコンサート? 大仏さまに向かって?」
「えっ、大仏さまにお尻を向けて歌え? お客さまは大仏殿の外?」
驚くことがいっぱいでした。
人間はだれだってミスをしま…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル