藤谷和広
千葉県は「黒アヒージョ」を新たなご当地グルメにしようとPRを始めた。オリーブオイルでにんにくと一緒に具材を煮込む「アヒージョ」に、県内で生産が盛んなしょうゆを加えた料理。県の若手職員が中心となって考案した。
7日、千葉市内の知事公舎で黒アヒージョ料理コンテストの授賞式が開かれた。県内の飲食店から応募があった40種類のメニューから、グランプリ1品と準グランプリ2品が選ばれた。
グランプリは、ホテルオークラ東京ベイ「フォンタナ」(浦安市)のシェフ林康久さんによる1品。ホンビノス貝や落花生など県産の食材をふんだんに使い、オイルも無駄なく楽しめるよう、ハムとパンを添えた。
準グランプリにも、タマネギとしらすのアヒージョや、アヒージョのつけ麺といった斬新なメニューが並んだ。熊谷俊人知事は授賞式で、「千葉県の多彩な魅力がつまった料理。輪を広げていきたい」と話した。
県は3月10日まで、黒アヒージョフェアを開いている。テレビアニメ「ヤマノススメ Next Summit」とのコラボ企画。原作者のしろさんは船橋市出身で、県内の鋸山(のこぎりやま)なども舞台となっている。女子高生が登山に挑戦するストーリーで、今回のコラボでキャンプ料理としても需要を広げたい考え。
フェアに参加している飲食店で黒アヒージョを注文すると、アニメのオリジナル缶バッジがもらえる。コンテストで受賞したメニューも対象に含まれる。参加店舗は特設サイト(https://kuro-ajillo.jp/)から確認できる。(藤谷和広)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル