銭湯で入浴中、大地震が発生。きしむ建物、割れるガラス、浴室は真っ暗に――。そのとき、裸のあなたは生還できますか。
問いかけるのは、若者にも人気の銭湯「サウナの梅湯」(京都市下京区)。お客さんが実際に入浴する避難訓練で、災害に備える。
店休日の10月27日夜、貼り紙やSNSを見て申し込んだ20人が集まった。男女に分かれ、普段通りに裸で風呂に入ったり、サウナでくつろいだりする。
約15分後、店内すべての照明が突然消え、真っ暗に。震度5弱以上の地震を想定した訓練が始まった。
「建物崩壊の恐れがあるので、避難服とスリッパを着用してすぐに外に出てください。荷物はあとでスタッフが運びます」
約10人がいる男湯に従業員がきて、メガホンで呼びかける。足元の段差とぬれた床に気をつけて、脱衣所へ。番号が見えないためロッカーを開けられず、裸の男たちは立ち尽くす。
常連客が、脱衣所に常設され…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル