東京の菓子メーカーで働く実川桃子さん(37)は、商品のイメージや味、作り方などを「イチから」手がけています。ずっと心に抱いていた「ものづくり」へのあこがれが、いまの仕事に飛び込むことを後押ししました。
拡大する自身が製作した菓子を手に取る実川桃子さん。長男や長女のおもちゃを参考にすることもある
夢を追い続けてきた。スーパーやコンビニに並ぶ自らの商品を見て、やりがいを改めて感じている。
2008年に多摩美術大学を卒業し、大学の就職課で紹介された広告会社に入社。デザインの仕事を希望して採用されたものの、実際は資料のコピーなど事務作業が中心だった。「一度は入社した会社。数年は経験を積まなければ、自分のためにならない」と言い聞かせ、机に向かっていた。
やっぱり「ものづくり」がしたい――。3年後、転職活動を始めた。デザインの実務経験がないハンディキャップは感じていた。
菓子メーカー「ハート」(東京…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル