相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、障害者ら45人が殺傷された事件の裁判員裁判が8日、横浜地裁で始まる。初公判を前に、事件で亡くなった女性(当時19)の遺族が、女性の名を美帆さんだと明かし、「美帆は一生懸命生きていました。美帆の名を覚えていてほしい」などとする手記を発表した。
この裁判を巡っては、横浜地裁は大半の被害者を「甲A」「乙B」などと呼び、匿名で審理することを決定している。
「ちゃんと美帆という名前がある」のに、裁判では「甲さん」「乙さん」と呼ばれることに違和感を抱き、名前のみを公表することにした。
代理人弁護士によると、これまで遺族が氏名を明かせなかったのは、メディアスクラムや何らかの危害を加えられるのではという心配があったためだという。
遺族は美帆さんについて「本当に笑顔が素敵でかわいくてしかたがない自慢の娘でした」「時間が経つほどに会いたい思いは強くなるばかりです。会いたくて会いたくて仕方ありません」などとつづった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル