ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念として制作された映画がある。「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」だ。誕生55年に当たる今年、そのロケ地だった街が今どうなっているか訪ねてみた。
ウルトラマンメビウスとウルトラ兄弟が、封印が解かれて復活した究極超獣Uキラーザウルスと戦ったのが、神戸空港だ。シリーズ誕生40周年の2006年に公開された。
この年の2月16日に同空港は開港した。メビウスに変身するGUYS(あらゆる状況に対応する防衛隊)クルーのヒビノ・ミライ(五十嵐隼士(しゅんじ))が攻撃戦闘機で着陸し、女性海洋科学者と会う場面。遠くに明石海峡大橋が見え、航空機進入灯がすぐそばにある滑走路西端付近で撮影された。運用されている今は立ち入ることはできない。初代ウルトラマンのハヤタ(黒部進)が空港長として管制塔にいる場面も撮影された。
一般財団法人・神戸観光局観光イベント担当課長の西脇稔さん(53)は当時、神戸フィルムオフィスで撮影に関わったという。「あの時は空港が神戸市の管理で開港前だったからこそできたロケだと思います。撮影中に工事の音が出ないよう協力してもらいました」といい、「(ハヤタの)管制塔での場面は、管制用の機材が入る前で撮影するのに融通が利いたからできたのでしょう」と振り返る。
映画ではウルトラセブンのモロボシ・ダン(森次晃嗣)が六甲山牧場(同市灘区)の牧場主、エースの北斗星司(高峰圭二)がシーサイドホテル舞子ビラ神戸(同市垂水区)のシェフなど、名称そのものは出てこないがよく知られた神戸の観光施設などが登場する。
■怪獣から逃げる場面に300…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り:1212文字/全文:1900文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル