臨時休校による遅れを取り戻すため、石川県内の小中学校や高校で夏休み中の授業が検討されている。ただ、暑さ対策が必要で、どのくらい授業に充てるかは、自治体によってまちまちだ。
かほく市は27日、7月25日~8月31日の予定だった夏休みを、8月8~18日に短縮すると発表した。土曜日に授業をすることも検討したが、教員の休みを別の日に確保する必要が生じる。そのため、教員が出勤している夏休み中に授業をすることにした。市教委によると、市立小学校6校と中学校3校の普通教室には、すでにエアコンを設置済みという。
金沢市教委は8月下旬に、小学校は2日間、中学校は6日間、授業日を設定する予定だ。教室へのエアコン設置を進めてきたが、小学校の約半数は済んでおらず、中学校は来年度になる。「夏休みにまとめて授業時間を確保するのは厳しい」(市教委学校指導課)と判断したという。
夏休みを減らすだけでは足りないため、7月と9~12月にも月1~2回、土曜日の午前中に授業を入れる方針。また、学校によっては週1回程度、7限目を設定するという。
石川県教委によると、県立学校は4、5月の臨時休校で27日間、授業ができなくなった。そのため、7月の平日は全て授業をする。8月も、11~14日を除く平日16日間のうち、最大10日間、各校の判断で授業をできるようにした。(沼田千賀子、木佐貫将司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル