興野優平
広島市中区基町に市や朝日新聞社などが高層ビルを中心とした大規模複合施設を建設する再開発事業について、有識者らが提言する「市都市デザインアドバイザー会議」が2日、同市役所であった。これまでに出た「オープンスペースの有効活用」「広島らしさ」を求める意見を踏まえて、事業者側がビルのデザイン案を示した。
デザイン案によると、相生通りに面するビル1階には高さ約16メートルの吹き抜けの広場を設置。6階にはオープンテラスを設け、イベント時にはステージとなるスペースも確保する。市民に親しまれる憩いの場を目指す。
コンセプトを「新しいにぎわいと交流の基点」として、広島の新たなランドマークを目指すという。広島城の石垣や太田川など、広島を想起させる「水」「緑」「石」を意識したデザインにする。
基町の再開発事業に関しては、昨年の第1回に続き今回は2回目の会議となる。田中貴宏・広島大学大学院先進理工系科学研究科教授ら8人の委員が出席し「6階のスペースのデザインにもう少し遊び心がほしい」「四季を感じられるように」などの意見が出た。(興野優平)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル