米カリフォルニア州のニューサム知事が4日、早ければ今週末にも一部ビジネスの再開を認める意向を示した。新型コロナウイルス感染拡大を受けて不要不急の外出を控える自宅待機命令が出されている米国では、半数以上の州ですでに自宅待機命令が段階的に緩和されているが、5万5000人を超える感染者が出ているカリフォルニアでは自宅待機命令が依然として解除されていない。定例記者会見で同知事は、「低リスク」と見なされる書店や衣料品店、玩具店など一部小売業で電話やオンライン注文を受け付けて店舗前や駐車場で商品を手渡しするカーブサイドピックアップに限定して8日から再開を認めることを示唆した。
一方で、大勢の人が集まるショッピングモールやレストランやバーでの店内飲食の再開は認められず、オフィス勤務再開も今回の緩和措置には含まれないとしている。同州最大の都市ロサンゼルスは、少なくても15日まで自宅待機命令の延長を決めており、今週末に解除されることはないと見られている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)
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