増山祐史
高齢女性からキャッシュカードをだまし取った詐欺グループのメンバーだったとして、警視庁は、倉庫作業員の男(46)=千葉県船橋市=を詐欺容疑で逮捕し、11日発表した。男は容疑を認め、「ギャンブルなどで生活費が足りなかった」と話しているという。
上野署によると、男は昨年12月、80代女性宅に銀行職員を装って電話をかけ、「あなたの口座から現金が引き出されている。キャッシュカードを新しくする必要がある」などとうそを言ってキャッシュカード2枚を詐取した詐欺グループのメンバーとして、女性宅を訪れてカードを受け取った疑いがある。
女性の口座からはその後、計100万円が引き出されていたという。男は「カードは別の人物に渡した」と説明しているといい、署は、男とは別に現金の引き出し役がいたとみている。
捜査関係者によると、男は事件前にツイッターで「お金の相談」などと検索した先にアクセスしたところ、「仕事を紹介する」などと連絡を受けた。その後、匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」で事件の指示を受けていたという。
男は1月4日、東京都台東区の貴金属店でネックレス1個(約148万円相当)を盗んだとして、窃盗容疑で現行犯逮捕されていた。署がその際に押収した男の携帯電話を解析したところ、今回の逮捕容疑の詐欺事件に関するメモが残っていたという。(増山祐史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル