コミックマーケット準備会は、「コミックマーケット96」3日目(8月11日)に、一般参加者入場でトラブルが発生し、傷病者と救急搬送が発生したとして謝罪しました。
この日参加者から、「東京ビッグサイトの東駐車場で一般参加者が長時間待機し、熱中症で倒れる人が複数人いた」との報告が寄せられていました。待機していた一般参加者の中にいた医療関係者が対処を行ったと伝えられています。一部では「AEDを要請したが届かなかった」との報告も見られました。
こうした状況に加え、並んでいる人がいるにもかかわらず、入場規制が解除されて、あとから来た人が先に入場できるようになっていたとして、準備会の対応を批判する声が上がっていました。
準備会は、熱中症などの傷病者が発生し、5人を救急搬送したと報告。「準備不足のオペレーションと長時間の待機の結果」と説明しています。
準備会はこの状況に至った理由として、早朝から想定を超える来場者があったことから、一般参加者の待機場がプロムナード公園の借用エリアだけでは不足すると判断し、緊急策として用意していた「東駐車場を待機場として一時的に使用」したと説明。また待機時間が長くなる可能性があったため、気温が高い中で傷病者を最小限にするため、早期に入口を複数設けるべく11時に入場規制解除の場内放送を行ったとしています。
しかし想定を超えた西地区場内の混雑で、東駐車場からの入場がうまく進められず、長時間の待機が発生したとしています。また長時間の待機を想定していなかったため、東駐車場には飲料販売ブースや場外救護テントを設置していなかったとのこと。「東駐車場で待機されていた参加者のみなさんから、応急手当や救急搬送に多大なご協力を得たことに、改めて御礼を申し上げます」と救助にあたった参加者への感謝を述べています。
3日目の来場者は20万人。1日目の16万人、2日目の17万人よりも増えています。
準備会は4日目について、3日目と同等以上の来場があった場合、東駐車場を待機場として使用することを想定するとしています。再発防止として東駐車場に飲料販売ブースと場外救護テントを設置すること、東駐車場からの誘導方法と入場規制解除のタイミングを見直すことを挙げています。一般参加者には熱中症対策に気をつけるよう呼びかけています。
今回のコミックマーケット96は初の4日間開催。東京五輪に伴って東京ビッグサイトの利用が制限されるためで、会場は有明と青海の2会場に。会場が狭くなりサークルや企業ブース、広告が減る一方で、会期が延び会場が増えることで経費が増加することへの対応策として、有料のリストバンドを入場証として販売する初の取り組みを行っています。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース