海外のサマースクールや留学に向け、準備が始まる季節を迎えた。だが長引くコロナ禍で、海外へ飛び出す道は厳しいままだ。オンラインで現地と交流を企画する中学、高校、大学も一部あるが、そうした学校に在籍しない子に、世界とつながる方法はないのか。今年、創業50周年を迎える留学ジャーナルの加藤ゆかり編集長に、留学事情を紹介してもらう。
幼児とその親から定年退職者まで幅広い層が挑戦する「留学」。世界とつながり、視野を広めたいと思う人も少なくないでしょう。しかしコロナ禍で1年以上留学は厳しい状況です。
まず、外務省の「海外安全ホームぺージ」で、外国の感染症危険情報を確認しましょう。大半の国や地域が「レベル2 不要不急の渡航中止」または「レベル3 渡航中止勧告」。つまり、政府は渡航中止を求めています。例年なら、サマースクールの申し込みが始まる時期。今夏も世界各地で開催予定はありますが、日本から参加するには、自己責任での「個人留学」が主にならざるを得ません。
留学には、様々な種類があります。
まず、「交換留学」。自治体…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル