新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、臨時休館している三重県伊勢市の水族館「伊勢シーパラダイス」で人気がある2頭のセイウチがうがいを披露している。水族館のツイッターを通じて発信することで、全国にうがいの大切さを広めたいと考えている。
伊勢シーパラダイスには、ともにロシアで生まれたメスの「ヒマワリ」(推定19歳)と「タンポポ」(推定17歳)がいる。
ヒマワリは大きなヒレアシで来館者の背中をたたく「闘魂注入」で人気を博し、タンポポは口笛のパフォーマンスを得意とする。
新型コロナウイルスの対策として手洗いとうがいの重要性が指摘されており、飼育員たちが「多くの人に実践してもらおう」と思いついたのが、うがいのパフォーマンスだった。
うがいの仕方にもそれぞれ個性がある。ヒマワリは口に含んだ水をもぐもぐした後、ぺっと吐き出す。一方のタンポポは、豪快にガラガラと大きな音を立てる。
2頭のうがいは小さな子どもがいる保護者へのメッセージを兼ねているといい、広報担当の岩山慎さん(36)は「お子さんたちも、ヒマワリやタンポポのまねをしながらであれば、楽しんでうがいができるのではないか」と話す。(安田琢典)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル