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連日の猛暑と湿った空気の影響で大気の状態が不安定になり、12日は関東の各地で激しい雷雨となりました。埼玉県越谷市では、観測史上最大となる1時間雨量80.5ミリを記録。さいたま市では、1時間で32.5ミリの激しい雨が降り、住宅街が冠水。川のようになった道路に物が流れ、マンホールから水が噴き出しました。埼玉県のJR東川口駅では、階段から滝のように雨水が流れ込み、改札も浸水しました。あっという間の出来事だったといいます。
動画を撮影した人:「20分くらい降り続けて、浸水のような形で大量の雨水が駅の中にも入ってきて、全く一歩も動けませんでした。皆さんも雷雨が恐怖を感じるものなので、身動きが取れないというような印象でした」
川口市では、アンダーパスに車が沈みました。
車の運転手:「ここが冠水してたんですけど、行っちゃえって行ったら、陸橋の下あたりで突然、深くなった。途中まで動いたけど、動かなくなっちゃって、浮いちゃった」
東京電力管内では一時、約8700軒が停電。神奈川の相模原市では停電が4時間近く続きました。エアコンが使えない家庭も相次いでいて、熱中症への警戒が必要です。金井寿子さん(60代)が住むマンションは、停電でエレベーターが止まり、階段で6階の自宅まで上がりました。室内は暑く、電気もつかないため、ベランダで夕食を取りました。
金井寿子さん:「このままじゃ寝られないですよね、暑くて」「何か方法がないかしら。扇風機もダメだし、みんなダメ。これじゃあ熱中症になっちゃいますよね」 命を脅かす暑さに、突然の激しい雷雨、さらに新型コロナウイルスと、この夏は警戒すべきことが多くあります。こうしたなか、少しでも“夏”を取り戻そうとする取り組みがあります。東京都にある東大和市立郷土博物館のプラネタリウムでは、打ち上げ花火を投影する“ハナビリウム”が上映されています。圧巻は、花火師しか見ることができない真下からの花火映像です。新型コロナウイルスの影響で、花火大会が次々と中止となるなか、花火が持つ疫病退散などの歴史と醍醐味を味わってもらおうと、老舗の花火製造会社が企画しました。
“ハナビリウム”を見た家族 :「今年、花火を見に行けなかったので、ちょうどいいかなと思って来ました」「(Q.花火見てどうだった?)結構きれいだった」 “夏の天体ショー”もこれまで通りとはいきません。12日夜にピークを迎える『ペルセウス座流星群』。蒸し暑い夜、夜空にカメラを向ける男性は、頭にタオルを巻き、さらにマスクをしています。
男性:「基本的にマスクをして、なるべく人に近付かないように、ソーシャルディスタンスでやってます」「(Q.首にかけているのは?)扇風機です。マスクしていると、顔の辺りが熱くなるので、冷却のために」
男性:「(Q.今年の天体観測、例年との違いは?)マスクをしたり、アルコール消毒を持ち歩いて気を付けています。遠出もせず、近場で済ませるように考えています。」「(Q.願い事は?)やはりコロナが少しでも早く終息してほしい」
平塚市博物館学芸員・藤井大地さんによりますと、ペルセウス座流星群は『火球』と呼ばれる、ひときわ明るい流れ星が多く見られるということです。また、晴れていれば1時間に最大で30個程度、肉眼で流れ星を見られるといいます。
平塚市博物館学芸員・藤井大地さん:「流星群は、彗星(すいせい)からばらまかれた“ちり”が川になって、ちりの大河となります。その大河が地球とぶつかって、流れ星がたくさん降る。流れ星はどこを流れるかわからない。なるべく空をまんべんなく大きく見るような形で探すと、流れ星を見つけることができるかもしれません。月が視野に入らないよう観察すると、暗い流れ星まで観察できるかもしれません」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース