数字は語る
コーヒーがずいぶんと身近なものになっている。国内で1人が1週間に飲む杯数を全日本コーヒー協会が調査したところ、11・53杯(2020年)だった。隔年で調べていて、02年以降の最近10回では最多になった。興味深いのはタイプ別。レギュラーが伸びて4・41杯と、インスタントの4・00杯をわずかながら上回った。
一般的にコーヒー豆を焙煎(ばいせん)して粉にひいたものがレギュラーだ。味わうにはドリップ(抽出)の手間がかかるし、値段も高い。それでも伸びてきた最近の要因にコンビニの功績がある。13年ごろから、いれたてを100円ほどで飲めるようになり、ヒットした。
「もう一つ、新型コロナで在宅時間が増えた影響が若干あるでしょう」と、全日本コーヒー商工組合連合会の萩原孝治郎代表理事会長。「コーヒーをいれる余裕ができて、いろいろな豆を楽しみたい、といった興味を持てるようになった」
喫茶店もレトロ調の「純喫茶…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル