サザンオールスターズが25日にデビュー45周年を迎えた。9、10月には桑田佳祐さんの故郷・神奈川県茅ケ崎市で10年ぶりに野外ライブ「茅ケ崎ライブ2023」を開催することも発表になり、地元では歓喜の声が上がっている。
45周年の節目となった6月25日、茅ケ崎市のサザン通り商店街にある「サザン神社」には、ひっきりなしにファンが訪れていた。
名古屋市の小泉和也さん(50)と牧一菜さん(53)は昨晩、ライブ開催を知ってすぐにホテルを予約したという。小泉さんは「普段からサザンとともに生きているので」と笑う。
2人の出会いはファン同士が交流するSNSがきっかけで、約10年前の名古屋のライブで初めて会った。牧さんは「45年と言わず、まだまだ活動を続けてほしい。将来は茅ケ崎に移住するのが夢」と笑った。
さいたま市から訪れた北條一久さん(57)は10年前の茅ケ崎ライブはチケットが当たらなかったが、娘の由唯(ゆい)さん(22)と場外で雰囲気を楽しんだのが思い出だ。この日は現在、横浜市に住む由唯さんと訪れ、「今回はチケットが当たりますように」と神社で手を合わせた。
新曲に盛り込まれた親友の名
「何か仕掛けがあるだろうとは思ったけど、やってくれるね」
桑田さんの小中学校の同級生で、中学の野球部ではチームメートだった茅ケ崎市の大久保義雄さん(67)は楽しそうに話した。
24日の深夜、茅ケ崎ライブの開催と新曲リリースが発表された桑田さんのFM番組を夫婦で聞きながら、「あいつ、本当に茅ケ崎が大好きなんだな。盛り上げてくれてありがたいな」と語り合った。
「よっちん」「桑田」と呼び合い、大久保さんの実家の中華料理店で一緒にラーメンを食べた幼なじみ。「砂まじりの茅ケ崎」と歌ったデビュー曲以来、国民的スターに駆け上がる友の存在は、地元で工務店を営む自分のカンフル剤になってきた。
実は今回も。7月リリースの新曲の歌詞に、サザンビーチで大久保さんが経営する海の家や「ヨシオ」の名前が盛り込まれていた。
「ニクいことするよね。おれも年だから少し落ち着こうと思ってたけど、仕方ない、あいつががんばっている間は、がんばるしかねえじゃん」
朝日新聞デジタルの連載「わたしとサザン」に登場したファンも茅ケ崎ライブに胸を躍らせ、この45年に思いをはせています。
ファンに支えられたから「仲間と集まりたい」
「どの日に申し込む?」「誰…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル