かつて映画館が立ち並んだ山形市中心部のシネマ通りに、「スクリーン」が復活した。土産物屋のシャッター1枚に描かれた、鮮やかな絵。制作を頼んだ商店主らの映画への思いは、いまも消えることはない。
約300メートルのシネマ通り沿いには最盛期、映画館が8軒あったという。大正時代に始まり、高度成長期に建て替えられてからは東北最大級の映画館として人気を集めた「シネマ旭」が2007年に閉館。08年に「ミューズ」が閉じると、シネマ通りから映画館は消えた。フィルムを模したモニュメントなどが、往時の繁栄を伝えてきた。
高さ2・4メートル、幅8メートルの大シャッターに描かれたのは、スクリーンや映写機、赤色の客席……。山形県の花の紅花がスクリーン内外にあふれ、フィルムロールと形の似た花笠も彩る。
42店が加盟するシネマ通りの…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル