引退した競走馬を「復興」に役立てられないか。能登半島地震で大きな被害が出た石川県珠洲市で、日本中央競馬会(JRA)の元調教師・角居(すみい)勝彦さん(60)が模索を始めた。思いの原点は、現役時代のジレンマにある。
仮設住宅の建設工事などで、重機の低い音が響くなか、馬6頭が草をはむ。昨年8月にオープンした「珠洲ホースパーク」(珠洲市蛸島町)。たまに避難所から訪れた人が、ぼーっとただ馬を眺めて帰っていく。
ここにいる馬は、「役に立たなくなった」という馬たちだ。
角居さんは2007年に日本…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル