TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月20日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、拓殖大学非常勤講師の塚越健司さんがテレワークで使える“最新の合成技術”を紹介しました。
◆テレワーク生活を豊かにする最新技術
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月7日に緊急事態宣言が発令された7都府県でのテレワークの実施率が約4割となることがパーソル総合研究所の調査でわかりました。都道府県別で見ると東京都の実施率は49%。政府が要請した出勤者7割減には達していないものの、テレワークの流れが加速しています。
最近、ビデオ会議中に自分の顔をリアルタイムで他人に変える技術“ディープフェイク”を使ったフェイクツール「Avatarify」が公開されました。これは誰でも使えるツールではあるものの、マシンのスペック、さらには多少なりコンピューターの知識がいるそう。また、詐欺などの犯罪に使われる可能性も高く、「危険ということも覚えておいてほしい」と塚越さんは注意を促します。
続いて、「もう少し面白く、使えるということでは声」と塚越さんが紹介したのは、自分の声を合成できるアプリ「コエステーション」。これはたくさんの短文を読むことでコンピューターが使用者の声を生成し、打ち込んだテキストを読んでくれるというもので、スマホでもダウンロードが可能です。
実際に塚越さんが「コエステーション」を使って合成された自分の声で自己紹介をすると、MCの堀潤、キャスターの宮瀬茉祐子ともども「すごい!」とビックリ。塚越さんも「完璧ではないものの、私っぽい感じはあると思う」と使用感を語りつつ、「自宅で声を出せないときにテキストでコンピューターに読ませると、ビデオ会議中に自分の声で参加している感が出せる」と使い方を提示します。
さらに、このアプリは声の調整もできるそうで、例えば声の感情を変化させることも可能。そこで、「喜び」と「哀しみ」の感情を加えた声を流すと、堀&宮瀬からは思わず笑いがこぼれます。感情以外にも早さや年齢、太さなども調整できるそうで、「読み聞かせなどにも使えると思います」と塚越さん。
現在はさまざまな合成技術があり、それらは犯罪に使われる危険性があるものの、塚越さんは「在宅ワークを豊かにすることもできると思います」と話していました。
manma代表の新居日南恵さんは塚越さんの話を聞き、かつて映画でALS患者がテキストを打つことで自分の代わりに話してくれるマシンを使って会話をしているシーンを観たことを思い出したそうで、「別の状況で使っていた技術が、このタイミングでいろいろ使えるんじゃないかと思いました」と言います。そして、人と英会話をするのが恥ずかしい人向けにAIが会話をしてくれるアプリ「AI英会話」を引き合いに、「人と話すのが嫌だという人が、AIと話すところから始めてみるなど、そういう技術の転用ができるかも」と今後の可能性を示唆。
一方で宮瀬からは、世間ではオーディオブックが普及するなか、「コエステーション」を使えば「自分の声で本を聴いたりもできるってことですよね?」との質問が飛ぶと、塚越さんは「そうですね。そうすると学習効果が高くなる」と答えていました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース