文部科学省は小中学校用の「デジタル教科書」について、2024年度から小学5年~中学3年の英語で先行導入する方針を固めた。当面は、デジタル版に完全移行するのではなく紙の教科書と併用する。英語の活用状況を踏まえて、25年度以降の算数・数学での導入を検討する。
デジタル教科書は、紙と同じ内容をデータ化しパソコンやタブレット端末で利用する。このあり方について議論する中央教育審議会(文科相の諮問機関)の作業部会が25日に開かれ、導入初年度の24年度は英語で使うことなどを盛り込んだ中間報告案が大筋で了承された。
同案では、これ以外の教科について、25年度以降に算数・数学で導入する方向とした。また、通信への負荷を避けるため機能はシンプルなものとしつつ、障害がある児童生徒、外国籍の児童生徒も使えるよう、ルビが振られ、拡大や書き込みができるものが望ましい、とした。費用については、紙の教科書と同様、無償が望ましいとした。
委員からは大きな異論は出な…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル