漫画「DEATH(デス) NOTE(ノート)」の中で、名前を書かれると死ぬという設定のノートを模倣したホワイトボードが、宮崎市の宮崎日大高校の教室に設置されていたことが、同校への取材でわかった。担任が用意し、学校生活のルールに違反した生徒名を書き込むよう促していた。学校は不適切だったとして撤去した。
デスノートは「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された人気漫画。名前を書かれた人が死ぬという死に神のノートに人間たちが翻弄(ほんろう)される姿を描いている。
1年生の教室に設置されたホワイトボードには「DEATH(デス) BOARD(ボード)」と書かれ、「名前を書かれた者は担任・顧問より指導される」など箇条書きで八つのルールを記載。誰でも記載でき、名前を書かれた生徒は1週間教室の掃除をさせられると書かれていた。
学校によると、担任の20代の男性専任講師が10日の入学式に合わせて教室に設置した。入学式後は教室で事務連絡などを約25人の生徒にしたが、デスボードの説明はしなかったという。
学校は同日夕、学年主任の報告で把握。専任講師は「生徒とコミュニケーションを取るための手段で、関心を引きたかった」と説明したという。
学校は13日、県を通じて保護者から「入学式で希望に満ちていたのに残念でした」との苦情を受けたという。間野寛樹副校長は「学校の信用と信頼を失った。今後、(専任講師を)しっかりと指導していく」と話した。(高橋健人、神崎卓征)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル