身近な生活道路には、たびたび事故が起きていながら、危険性が周知されていない交差点がたくさんある。IT化が進む自動車業界では、ビッグデータを活用して危険を予測し、事故を未然に防ごうとする取り組みが進んでいる。
岡山市の北東に位置する岡山県赤磐市。住宅や田んぼに囲まれた一角に、その小さな丁字路交差点はあった。片側1車線の道路が交わり、信号機はない。近くに幼稚園や小、中学校がある。
「朝夕は交通量が多くて、市街地への抜け道として使われている」
「交差点の先が見通しづらく、車で通るときは慎重に交差点に入る」
近所の人はそう話す。市によると、これまでにこれといった交通安全対策はとられてこなかった場所だという。
だが、あるデータが、ここが危険な交差点だということをあぶり出した。
事故がなくても「危険」
赤磐市では2019~21年…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル