山口真一・国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授
インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷はどんな人がやっているのか。なぜ、SNS上で誹謗中傷は起きてしまうのか。不適切な投稿を減らす手立てはあるのか。「ネット炎上の研究」などの著作がある国際大学グローバル・コミュニケーション・センター山口真一准教授に聞いた。
――ネット上の誹謗中傷、一体誰が書き込んでいるのでしょうか。
2016年の調査で「男性」「高収入」「主任・課長級以上」が多いという結果が出ました。その傾向は、いまも変わっていないと思います。この特徴はいわゆる「クレーマー」の特徴と似ています。上から目線で他人をしかりつけ、政治や宗教などに確固たる考えを持っていて、自分と違う考えの人をかなり強い口調で攻撃する、といった点です。
ネットがあぶり出した人たち
――書き込みは匿名ではなく実名とするようにしたら、解決するでしょうか。
原則実名のフェイスブック(…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル