インターネットバンキングの口座から不正に送金される被害が8月以降、急増している。金融機関の偽のサイトに誘導して情報を抜き取る「フィッシング」の手口が多いとみられ、警察庁と日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は22日、緊急に注意を呼びかけた。
警察庁によると、全国の警察が把握したネットバンキングの不正送金の被害は2019年以降、減少傾向が続いていた。今年も7月までは比較的少なく、同月は30件、被害額は約1億600万円だったが、8月は70件、約2億1300万円に増加。特に8月下旬以降の増加が目立つといい、9月は15日までの半月で184件、約1億6900万円にのぼっている。
8月ごろから、銀行や信用金庫などの金融機関を装った偽のサイトに誘導するフィッシングが同じく急増しているといい、警察庁は不正送金被害の多くはフィッシングの手口によるものとみている。
フィッシングは実在する金融…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル