近年のパラリンピックで圧倒的な成績を誇るのが中国勢だ。昨夏の東京大会では国別1位の計207個のメダルを獲得。冬のパラでは前回まで金メダル一つだったが、北京パラでは8日までに国別で最多の27個のメダルを量産している。その強さを支えるのが、中国にあるパラ選手専用の強化施設。謎に包まれた実態に目撃者の証言で迫った。
「こんなに恵まれた施設があるのか。日本の練習環境とはまるで違う」
2011年8月。現在は日本パラ・パワーリフティング連盟理事長を務める石田直章(なおたか)さん(65)は、中国・北京の「中国障害者体育運動管理センター」を訪れた。
本来は施設内は非公開だったが、パワーリフティングを通じて知り合った中国の関係者の特別な計らいで、視察が実現した。
練習施設に釣り堀、カラオケ…
東京ドーム五つ分にあたる2…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル