言語を話すのにぴったりなヒトののどの特徴を、京都大学や立命館大学などの研究チームが見つけた。ヒトの声帯の形だけが他のサル類と比べて単純な構造に進化したことで、安定して声を出せるようになったという。論文は12日、科学誌サイエンスに掲載される。
チームによると、ヒトは舌や唇を動かして声道と呼ばれる空間の形を変えることで、「あ」や「お」などの多様な母音を発声することが知られていた。今回は、ヒトが一息のうちに「あーおー」などと母音を連ねられる秘訣(ひけつ)が声帯にあるとみて、その形や振動に着目したという。
チームは、類人猿を含む25…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル