森永乳業の粉ミルクの製造工程で1955年、ヒ素が混入し、飲んだ乳児に健康被害が出た「森永ヒ素ミルク事件」で、大阪市内の女性(68)がヒ素中毒で脳性まひになり「症状が悪化し続けているのに、補償が不十分だ」と訴え、同社に慰謝料など計5500万円の損害賠償を求め、大阪地裁に近く提訴する。女性の代理人弁護士が23日、取材に対して明らかにした。
女性の代理人弁護士によると、女性は54年生まれ。同社の粉ミルクを飲んで脳性まひになり、徐々に手足のしびれも表れ、2004年ごろに歩行も困難になった。介助者がいなければ通院などができない状況にあるという。
森永乳業は取材に「訴状が届いておらず、コメントは差し控える」と答えました。
事件では、乳児130人が死…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル