ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は5月29日、機内で販売しているカップ麺やスナックなど989個を千葉・成田市に寄贈した。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響で成田発着便でも運休が発生しており、賞味期限が迫っている食品を提供。市は生活に困窮している市民への食料として活用する。
当日はピーチの乗務員がブリーフィングをする「オペレーションサポートセンター」でセンター長を務める富永有一機長らが市役所を訪問し、成田市の小泉一成市長に目録を手渡した。
ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のLCCであるピーチは、関西空港が最大規模の拠点。2019年11月に同じくANAグループのバニラエアと統合後は、バニラの本社があった成田を首都圏の拠点空港と位置づけている。
ピーチは国内線の約7割が運休や減便対象になっており、国際線17路線は5月末まで全便を運休している。また3月9日からすべての機内販売を中止していることから、販売予定だった機内食にも大量の余剰が発生している。同社によると、大量運休により賞味期限が近づきつつある機内販売用の軽食があるため、今回は成田で管理しているものを寄贈したという。
同様の取り組みを成田や関空付近で行っている。初回となった5月16日には、千葉県内のフードバンク「とうかつ草の根フードバンク(TKF)」にスナックやカップ麺など約550個を寄贈した。
ピーチは新型コロナウイルスで運休している国内13路線について、6月から順次再開。8路線ある成田路線は3路線が運休中で、長崎と石垣、奄美の各路線を19日から再開する。成田2路線を含め全17路線ある国際線は、30日まで全便を運休する。
Yusuke KOHASE
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