フェンディは、清らかで優しげな作品を見せた。レディースとメンズの2021年春夏コレクションを、ショー形式で披露した。
今回のコレクションは、デザイナーのシルビア・フェンディの家族との物語など「思い出のパッチワーク」だという。白いカーテンがたなびく会場では、木々や鳥など自然の風景が投影された。
白いドレス、淡い水色のジャケットとショートパンツなど、単色でそろえたコーディネートがさわやか。刺繡(ししゅう)や透かし模様が入ったドレスやブラウス、花模様のレースでできたスカートなど、細部に繊細な技がとり入れられ、さりげなくロマンチック。足元やバッグにピンクやオレンジ、黄色といった明るくかわいらしい色をきかせた。子ども時代の純真さも思い起こさせるようなコレクションだ。(神宮桃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル