国連が進めるSDGs(持続可能な開発目標)の課題にも挙げられている食品ロス削減。果物の生産が盛んな和歌山県では、形状が不ぞろいだったり外皮に傷があったりして、まだ食べられるのに廃棄される果物も多い。それらを再利用し、子ども向けの無添加のグミを作る事業を、和歌山の3児の母が始めた。
商品名は「無添加こどもグミぃ~。」。季節にもよるが、カキやキウイ、イチゴなど8種類ほどの果物が原料だ。いずれも県産の規格外の果物だけを使う。各1センチほどの一口サイズで、外観はドライフルーツのようだが独自の製法でグミの食感を持たせた。
もったいない……
猪原有紀子さん(34)は、7歳、5歳、3歳の3児の母。自然豊かな環境で子育てをしたいと、3年前に大阪市から全国有数のカキの産地・和歌山県かつらぎ町へ夫と一緒に移住した。
移住の下見に訪れた際、大量に廃棄されている色鮮やかなオレンジ色のカキが目に留まった。「もったいない」。そう思ったとき、抱えていた別の悩みと結び付いた。
子どもから求められると、つ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル