特殊詐欺の手口を知って警戒してもらおうと、警視庁久松署は2日、地域の高齢者に手口を説明する「プロレス劇」を上演した。
東京都中央区が拠点のプロレス団体「OSW」に所属するレスラーが出演。息子をかたる特殊詐欺グループのメンバー役が「会社の大切な書類を無くした」と母親役に助けを求めると、母親は現金を「会社の後輩」という人物に渡してしまう。偶然通りかかった息子役がプロレス技で犯人を撃退し、「もう詐欺はこりごりだぁ~!」。技が決まると、観客約20人が拍手を送った。
署によると8月末時点の都内の特殊詐欺被害総額は約50億円で、昨年を上回る勢いという。黒木泰介署長は「少しでもおかしいと思ったら警察へ相談を」と呼びかけた。(御船紗子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル