日本では「ちしゃ」とも呼ばれているレタス。今ではサラダに欠かせない野菜として、スーパーの店頭にもさまざまな種類が並ぶようになりました。
ただ、一玉買ってしまうと使い切るのが大変で、結局しなびたり赤くなって捨ててしまう、という人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、レタスを上手に保存して最後までおいしく食べきる方法を、管理栄養士の柴田聡美先生に伺いました。
長持ちには芯を下にして野菜室へ
レタスの魅力は、何といってもみずみずしくシャキシャキした歯ざわり。このみずみずしさを保つためにはどうしたら良いのでしょうか?
「乾燥させないように湿らせた新聞紙やキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋で密封して、芯の部分を下にして野菜室に入れましょう。その際、傷んでいる葉は取り除き、使う時には外側の葉からはがしてください」(柴田先生)
もっと長持ちさせるには
さらにひと手間加えるともっとレタスは長持ちするそうです。
「レタスは収穫後も芯の部分が成長を続けて、その分エネルギーを使うので傷みが早くなります。つまり成長を止めることが長持ちのポイントになります。成長を止めるのに有効な方法を2つ紹介します。
一つは芯の部分をもぎ取り、乾燥を防ぐためにそこに湿らせたキッチンペーパーを丸めて詰める方法。
もう一つは、芯に3~4本の爪楊枝を刺すという方法です。レタス本体を傷めないように芯の部分に爪楊枝を差し込み、成長点である芯に傷をつけることで成長が抑制されるのです。
いずれの場合も、処理後はポリ袋で密封し、芯の部分を下にして冷蔵庫で保存しましょう」(柴田先生)
水分の蒸発を防ぐのも効果的
「また成長を止めるのではなく、水分の蒸発を防ぐことでも長持ちさせることができます。芯を薄く切って、新しい切り口に小麦粉をまぶし、芯からの水分の蒸発を防ぐのです」(柴田先生)
きゅうりやトマトと同じように、生で食べるサラダ野菜としてのイメージが強いレタスですが、スープや炒め物などで加熱調理するとかさが減り、たくさん食べられます。
食物繊維やビタミンを含み、ダイエットにも優れたレタスを上手に使い、レシピのレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。
ウェザーニュース
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