サンリオの人気キャラクター「マイメロディ」が使われたノートなどの発売が中止になった。キャラクターのセリフである「女の敵は、いつだって女なのよ」などといった文章がデザインされていることに、ネットで批判が集まっていた。
発売中止になったのは、2005~09年放映のアニメ「おねがいマイメロディ」をあしらったノートやキーホルダーなどのグッズ。サンリオとアパレル大手「ワールド」の子会社が企画した。ワールドの子会社が展開する女性向け雑貨店「ITS’DEMO(イッツデモ)」などで18日から販売予定だった。
「女の敵は~」のほか、アニメに登場した「マイメロディのママの名言」として「男って、プライドを傷つけられるのが一番こたえるのよ」などのセリフが一部にデザインされていた。
発売が告知されると、ネットで「(男らしさや女らしさといった)ジェンダーによる偏見を助長する」「時代遅れの価値観」など批判の声が出ていた。一方で「毒舌が魅力のキャラクターなのに」といった声もあり、議論を呼んでいた。
17日に「ITS’DEMO」のサイトで発売中止が発表された。サンリオは取材に「このたび頂きましたご意見は、今後の商品企画に活かして参ります」と回答。発売中止の理由に関する回答はなかった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル