土舘聡一、角詠之、高島曜介
マンションの内覧客を装い、案内役の不動産会社の従業員から財布などを奪ったとして、警視庁はいずれも住所、職業不詳の八戸和子(56)と養子の若奈(48)の両容疑者を強盗致傷容疑で逮捕し、11日発表した。若奈容疑者は容疑を認め、和子容疑者は「自分は外にいたのでわからない」と供述しているという。
カッター突きつけ「騒いだら殺す」と脅した疑い
深川署によると、2人は3月19日午後3時半ごろ、共謀し、東京都江東区三好2丁目のマンションの一室で、不動産会社に勤務する30代の女性にカッターナイフのようなものを突きつけ、「騒いだら殺す」などと脅迫。現金約200円やキャッシュカードが入った財布を奪ったほか、手に軽傷を負わせた疑いがある。部屋の内覧を希望し、女性に案内させたという。署は、遺留品やドライブレコーダーの映像などから2人を特定した、としている。
また、署によると2人は女性からカードを奪う際に暗証番号を聞き出していた。この日、カードで20万円が引き出されており、署は窃盗などの容疑でも調べている。
若奈容疑者は事件の経緯について「(和子容疑者から)おなかがすいたと言われたので『強盗をするしかないよ』と答えた」などと話しているという。
都内では、江戸川区のマンションで3月30日、内覧客を装った男女に案内を担当した20代の女性が刃物を突きつけられ、キャッシュカード3枚を奪われる事件があった。署は関連を調べている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル