南海トラフ巨大地震などの災害時に高齢者や障害者、子供たちなど要配慮者への支援を迅速に行うため、三重県と県内の福祉21団体は「県災害派遣福祉チーム(県DWAT)」設立に関する協定を締結した。災害時に研修を受けた専門家チームが支援するほか、県災害福祉支援ネットワークを設け、県外からの災害支援チームの受け入れ調整をする。
DWAT設立は27府県目。参加した福祉団体は、県社会福祉協議会や県知的障害者福祉協会、県児童養護施設協会など。
4月以降に各団体の代表者が災害時の支援方策などの研修を受け、5人1組で8チームをつくり、避難所などに出動できるようにする。避難所では要配慮者が過ごしやすい環境を確保するほか、食事やトイレ介助などの生活支援、病院や福祉施設への誘導などをする。
協定締結にあたり、鈴木英敬知事は「大規模災害が頻発しており、いざというときには支援をよろしく」とあいさつ。井村正勝・県社協会長は「迅速かつスムーズに支援対応をするのは難しい作業で、普段から顔の見える関係を県内全域でネットワーク化し、準備しておくことは意義深い」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース