15日からの大学入学共通テストを前に、会場となる各大学では14日、新型コロナウイルス対策などの準備が進められた。
約900人が受ける予定の上智大学(東京都千代田区)では、ビルを管理する業者が教室の机を丁寧に消毒。そのうえで大学職員が、受験生同士の密を回避するため、受験番号が記されたシールを一定の間隔を空けて机に貼っていった。
共通テストをめぐっては、新型コロナの影響で本試験も追試験も欠席となった受験生を救済するため、文部科学省が11日、個別試験のみでの合否判定を各大学に要請。これを受けて上智大は、書類選考方式も検討しているという。調査書や高校時代に取り組んだことなどから判断する方針。同大の入試実施本部の西沢茂・本部長は「年明けから急速に感染者が増えているが、万全の態勢で準備をしているので、心配なく受験してもらいたい」と話す。
大学入試センターによると、共通テストには約53万人が出願。初日の15日は地理歴史・公民、国語、外国語、2日目の16日は理科、数学の試験がある。コロナ感染や体調不良などで本試験を受けられなかった受験生向けに、29、30日に追試験が設定されている。
気象庁によると、15日は北日本や日本海側では午前中まで雪が続く見込み。東日本から西日本の太平洋側は、高気圧に覆われて晴れそうだが、一部、寒気の影響で雪が降る見込み。(阿部朋美)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル