栄養分が豊富に含まれる下水処理水の有効利用を目指す山形県鶴岡市の浄化センター内で、アユの養殖試験が進んでいる。昨年始まった取り組みで、本年度も約2千匹のアユが元気に育った。香りや味の評判も上々で、市はブランド化を目指している。 鶴岡市は、処理水などを農水産業に活用するよう国土交通省が推奨する「BISTRO下水道」に取り組み、飼料用コメを栽培するなどしてきた。今回アユに白羽の矢が立ったが、処理水を水産物に活用するのは全国でも珍しいという。 処理水は紫外線消毒を施している。水温は約30度と高く窒素やリンを多く含むため、アユの餌となる藻が育ちやすい。
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