中学受験生の多くが避けて通れない重要教科が算数だ。中学から学ぶ数学との違いを、どうとらえたらいいのか。塾関係者らに聞いた。(上野創、川口敦子)
小3で大学数学まで進む子も
「きっかけは数が好きで、素数の認識が早かったことでした」
今春、都内の難関私立中に進学した男子生徒の母親(40)は、息子が受験した理由を振り返った。「4は2と2が友達だけど、5は寂しいね」。年長のときに言った息子の発想が面白く、試しに九九を教えた。
小学校入学と同時に公文式教室に通わせると、数の世界に没頭した。小4の夏までに中学数学の代数まで学習した。方程式や二次関数も独自に学んだが、中学入試の算数は面積図やてんびん算などの「特殊算」で解いたという。
公文教育研究会によると、算数・数学で学年を越えた内容を学んでいる人は少なくない。2019年9月時点で、公文式の算数・数学教材を学習している小3生約9万人のうち、6割以上が4年生相当以上の内容を学習していた。中3相当を終え、高校や大学数学まで進んでいた人も200人以上いた。公文を始める時期については年長が最も多く、年中以下から始めるケースも少なくないという。
「スピード勝負」に有効なのは…
中学受験の算数には、パズルのような問題もある。方程式を活用した方が楽に解けることはないのか。
SAPIX小学部算数科の責任…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル