大雨は7日も続き、大分県日田市の天ケ瀬温泉では、旅館に土砂が流れ込んだ。従業員は片付けに追われた。 「昼間に家や飼い犬の様子を見にいくため、避難所よりも近いここに泊まることにした」。7日夜、熊本県球磨村総合運動公園の駐車場には、高齢の夫婦の姿があった。裏山が土砂崩れを起こす危険があるとして車中泊を決めた。 九州に次いで8日は長野、岐阜両県にも特別警報が出た。岐阜県下呂市の飛騨川近くに住む男性は、午前3時に避難指示が出て公民館へ避難。明るくなってから自宅に戻ると1階が水浸しになっていた。「何から手を付けていいのか」。男性は肩を落とした。 国土交通省は10日、豪雨による河川氾濫で、全国で少なくとも約1286ヘクタールが浸水したと発表。うち1060ヘクタールは熊本県の球磨川流域だった。土砂災害は午後4時時点で25県の計251件確認された。政府はこの日、今回の豪雨を激甚災害に指定することを決めた。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース