戸村登
【動画】愛知県豊橋市に「特殊水難救助隊」。愛称は「ブループルメリア」=戸村登撮影
愛知県豊橋市が、市民から寄贈された水上オートバイを駆使する特殊水難救助隊を発足させた。通称は「ブループルメリア」で、水上オートバイを寄贈した男性の亡くなった妻が好きだった花にちなんでつけられたという。
市内で倉庫・製造会社を営むマルアイグループの代表山本晴久さん(60)が、2021年に病気で亡くなった妻生子さん(当時58歳)の遺志を受け、昨秋に水難救助用水上オートバイの寄贈を申し出たことが、救助隊発足のきっかけだ。
市消防本部は6人を任命。特殊小型船舶免許を取得させ、訓練を重ねた。救命ボートに水上オートバイが加わることで、台風などで増水した河川や水害の浸水地域で、小回りがきくといった水上オートバイの特性をいかした救助活動が可能になる。
市消防本部は、山本さんの意向を受け、通称とともに、生子さんが好きだったという「プルメリア」のイメージを水上バイクにプリントし、寄贈への謝意を示した。
10日に豊橋市牛川町の「牛川の渡し」付近であった発足式では、水上バイクによる水難救助のデモンストレーションもあった。(戸村登)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル